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通訳案内士の一次試験に合格するための勉強方法【経験から紹介】

通訳案内士勉強方法

「通訳案内士」の資格を取得するためには、基本的には1次試験に合格しなければれなりません。「外国語・日本歴史・日本地理・一般常識・通訳案内士の実務」の5つの筆記試験で基準を超える得点を獲得すると、1次試験に合格し、スピーキングの2次試験に案内されます。そのため、まずは5つの試験の勉強に取り組むことが、通訳案内士として活躍するための第一歩です。

 

2019年度に「日本地理・一般常識・通訳案内士の実務」合格

わたしは、2019年度に通訳案内士の1次試験を受験しました。外国語の中国語はHSKで免除されていたので、「日本歴史・日本地理・一般常識・通訳案内士の実務」の受験勉強を行う必要があります。通訳案内士の1次試験を本格的に始めたのは2019年2月で、ちょうど試験の半年前です。

同時に4教科勉強するのは大学受験以来のハードワークでしたが、4つのうち「日本地理・一般常識・通訳案内士の実務」に合格しました。残念ながら、日本歴史は得点が足らず一次試験合格に至りませんでしたが、2020年度試験で合格した免除されます。

 

「日本地理・一般常識・通訳案内士の実務」に合格した勉強方法

そこで、今回の記事では通訳案内士を目指している方で、どのような勉強方法を実践すればよいかわからない方に経験を伝えさせて頂きます。

1発で「日本地理・一般常識・通訳案内士の実務」に合格した勉強方法や使用した参考書をまとめましたので、参考にしてみてください。

 

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通訳案内士1次試験の概要

これから通訳案内士を目指すという方もいると思うので、簡単にどのような試験であるのかをまとめました。通訳案内士の資格は、一般的な語学の検定とは異なり年に1回しか受験機会がありません。合格率も10%以下という狭き門をくぐるために多くの受験者が勉強に励んでいます。

 

日程

通訳案内士の試験は、毎年8月の第3日曜日に実施されています。2020年の通訳案内士試験は確定されていませんが、おそらく「8月16日(日曜日)」に実施される予定です。

なお、試験に先立って受験の申し込みが期間が設けられます。2019 年度試験は、 5月13日(月)~6月24日(月)の期間で願書の配布と受付が行われました。

通訳案内士2020年日程

2020年度「全国通訳案内士試験」※予定
日程:2020年8月16日(日曜日)

詳しい案内については、観光庁のガイドラインをご確認ください。

 

試験科目

通訳案内士の1次試験の科目は、「外国語・日本歴史・日本地理・一般常識・通訳案内士の実務」の5つです。よほどのことがない限り、この5つの教科から増えることも減ることもありません。

また、外国語については2020年4月現在「英語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・中国語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語・韓国語・タイ語」の10言語とされています。これ以外の言語については、通訳案内士の試験として行われていないので注意しましょう。

 

合格点

通訳案内士の1次試験には、合格基準点が設けられています。この合格基準点は70点とされており、どの教科(通訳案内の実務を覗く)も70点以上を超えれば自動的に合格です。

ただし、問題が難化したことによって受験者全体の得点が著しく悪い場合、基準点のラインが下げられます。しかし、難化したことによる新しい基準点は公表されないため自己採点時の得点が70点未満の場合、合格を事前に把握することができません。

 

免除サービス

通訳案内士には、前年度の試験結果や資格取得状況に応じて、1次試験の教科が免除されます。外国語の場合、英語は「英検1級またはTOEIC900以上」の証明書を提出すると英語の試験が免除され、受ける必要がありません。わたしは、この制度を利用して中国語の試験を免除された状態で1次試験を受験しました。

外国語以外にも免除サービスがあり、日本史は「センター試験60点以上、または歴史検定2級以上」が免除の対象です。この免除サービスは今後変更されることもあるため、受験の概要をしっかり読んでおきましょう。

 

取得するメリット

上記の説明からもわかるように、通訳案内士は外国語だけでなく日本の歴史や地理に関する知識を取得しなければなりません。というのも、通訳案内士のメインの仕事は、訪日外国人に対して日本旅行を満足して行って頂くことを目的とされています。外国語能力以外に日本の観光知識を養ったうえで、効果を発揮できる資格と考えた方がよいでしょう。

 

 資格が無くても有償案内が可能
通訳案内士のメリットは、専門的に外国人の日本旅行を案内できることです。以前の法律では通訳案内士の資格がなければ、有償で訪日外国人の日本旅行案内を行うことができませんでした。

現在は、法律が変更され、有償での案内が可能な「地域通訳案内士」が生まれました。通訳案内士のような資格を取得する必要もなく、各自治体で登録を行えばすぐに働けます。

 

 地域通訳案内士との違い
通訳案内士と地域通訳案内士の違いは、「全国で働けるか、地域限定で働けるか」です。通訳案内士の資格を保持していれば、日本のどこでも通訳案内士の仕事を受注することができます。また、通訳案内士の資格があれば、語学や日本観光の知識を十分に持っていると判断され、観光ガイド以外の仕事の話をもらえることもあるそうです。

2つの違い

通訳案内士 日本全国で通訳案内士として仕事ができる。語学・日本の観光知識があると判断されることで仕事を見つけやすい。
地域通訳案内士 登録した地域限定でしか働けない。資格がないため、仕事を見つけにくい。

 

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「通訳案内士1次試験」に1発で合格する勉強方法

前置きが長くなりましたが、通訳案内士の1次試験に合格するための勉強方法をご紹介します。半年で4つの教科を同時進行で勉強していたため、効率を意識しながら得点力を養っていました

とくに日本歴史や日本地理は、出題範囲が明確に記されていないため、過去問を徹底的に研究する必要があります。使用した参考書をご紹介しながら、合格基準点を獲得する勉強方法をまとめました。

 

日本地理の勉強方法

通訳案内士の地理の試験で合格点を取るには、各都道府県を徹底的に調べていく必要があります。例えば、2019年の試験だと「北海道にある地球岬・神威岬・襟裳岬・立侍岬の正しい位置を記号で答えよ」という問題がありました。この問題の場合、少なくとも岬の名前とある程度の位置を把握しておかなければ、正答できません

 

 地図を眺めることが最適な勉強方法

どうすれば、名前と位置を覚えられるのでしょうか?

それは、「ひらすら地図を眺める」ことです。

わたしが通訳案内士の地理の勉強として行ったのが、日本の地図を毎日眺め、各都道府県の「名所の名前と場所」を覚えることです。通訳案内士の試験では、毎年必ず「国立公園・川・山・岬・半島」などの名前と位置に関する問題が出されます。

地理が苦手な方にとっては苦行のような勉強方法ですが、基本的な名所の名前と場所の位置を覚えなければ地理科目を合格することができません

 

 効率的な勉強方法とは?

でも、地図を眺めるだけでは効率的に勉強できません。

ただし、ひたすら各都道府県の地図を眺めるだけでは、時間がもったいないです。効率的に地理の得点を上げるには、文章としてセットで覚えていくことです。

具体的な例としては、【「神威岬」は、「北海道」「南西部」にある「ニセコ積丹小樽海岸国定公園」内の「日本海」に突き出た「岬」】というように地図の情報を文章として覚える方法です。

このように覚えることで、「都道府県・具体的な場所・観光地・岬の名前」を一気に把握できます。1つ1つ覚えていくより、はるかに効率よく頭に記憶されるため、参考にしていただければ幸いです。

 

「日本地理」勉強方法

・地図の参考書を眺める

・地名や場所を文章としてセットで覚える

 

 地理で82点取れた参考書
通訳案内士の地理を受験する方のほとんどは、おそらく「旅に出たくなる地図 日本」を持っていると思います。この旅に出たくなる地図 日本は、各地域ごとに地図が載っており「国立公園・川・山・岬・半島」以外にも観光名所の情報なども地図に記載されています。場所を視覚的にインプットできるため、この参考書と過去問を繰り返し行えば、地理に関しては70点を超える勉強が可能です。

 

一般常識の勉強方法

次に通訳案内士の試験のなかでも、勉強方法が確立されていない科目「一般常識」です

観光庁のガイドラインによると「現代の日本の産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界との関わりを含む。)のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識を問うものとする。」と記載されています。

正直、この説明だけでは勉強方法がついてしらべてました。

 

 過去問をチェックする
こういうときは、過去問を見るようにしましょう。大学受験でも同じですが試験を行う際には、勉強を始める前に必ず過去問を見るようにしましょう。過去問を見ないで勉強を始めるのは、頂上までのルートが分からない山で遭難してしまうのと同じです。過去問をチェックしたうえで、適切な勉強方法を研究していきましょう。

 

 何が問われているかを確認する
それでは、2つほど例を出して勉強方法を考えていきます。

過去問チェック

例題1.「2018年の訪日外国人は3,119万人でした。その居住国・地域を多い順に並べなさい」

選択肢「①中国・韓国・タイ・ベトナム 、②中国・韓国・台湾・香港 、 ③韓国・中国・シンガポール・台湾  、 ④韓国・中国・アメリカ・イギリス」

これを初見で正答できれば、すぐにでも通訳案内士になれます。しかし、普通の人の知識で答えられるような問題ではありません。

では、どのような勉強をすれば、この問題に対して自信のある回答ができるのでしょうか。一般常識の問題を眺めると、この例題以外にも訪日外国人に関する問題が問われています。つまり、訪日外国人のデータが記載された資料を使って勉強をすれば、一般常識の問題も回答できるようになるというわけです。

 

 答えは意外なところにある
どこに訪日外国人についてのデータが記載されているかを考えた結果、たどり着いたの場所は通訳案内士試験を主催する「国土交通省の観光白書」という資料でした。

「国土交通省 観光白書」と調べると、訪日外国人に関するデータが全て記載されているので、ほかの過去問を見ながら必要な知識をインプットしていきましょう。これで、一般常識の半分25点(50点満点)は確実に狙えます。

 

 一般常識で40点取れた参考書
しかし、観光白書のデータだけでは合格基準点の30店に届きません。では、残りの得点はどのような勉強方法で補えばよいのでしょうか。それでは、過去問を見ていきましょう。

過去問チェック

例題2. 2019年に日本でラグビーワールドカップが開催されますが、開催都市は(   )など12都市に及ぶ。

選択肢「①新潟市・気仙沼市 、②東大阪市・釜石市 、 ③盛岡市・京都市  、 ④陸前高田市・名古屋市」

難しいですね。ラグビーに興味のある方や、日々スポーツ情報を追っていないと正答できないような問題です。このような時事的な問題は、参考書を使って集中的に知識をインプットします。公務員用の時事問題集ですが、これで十分です。あとは、定期的に新聞を読むようにしましょう。深く読む必要はありませんが、用語や場所などを覚えておくと一般常識の試験で役立ちます。

「一般常識」勉強方法

・過去問を見て、何が問われているかを確認

・過去問と国土交通省「観光白書」をチェック

・参考書で残りの得点を補う

 

通訳案内士の実務の勉強方法

最後に、「通訳案内士の実務」の勉強方法です。実は、この実務の科目は2018年度から新しく追加されたもので、受験者にとってよくわからない存在でもあります。というのも、通訳案内士の実務は、資格に合格後したあと研修として実施されていました。ところが、なぜか2018年度から試験科目として追加されてしまったのです。

通訳案内士の実務が科目になってから、今年でまだ3年目ということもあり勉強方法の研究も難しいのが現状です。
とはいえ、合格しなければならないので、やれることをやっていきましょう。

 

 いつも通り過去問からチェック
よくわからないことに関しては、必ず過去問を確認するようにしましょう。

過去問チェック

例題. 通訳案内士法第1条は、全国通訳案内士及び地域通訳案内士の(   )を定める。
選択肢. ①資格 ②制度 ③報酬 ④義務

問題分を見ると「全国通訳案内士の法律」と記載されています。つまり、全国通訳案内士の法律の一部から問題が出題されているということです。ほかの問題を見ると、ほとんどの問題分に「法の規定に関する」と記載されていました。

また、元々は通訳案内士の資格合格後に行われる研修が科目になっていることから、たどり着いたのが「観光庁の研修テキスト」です。以前行われていた研修も、この資料を使っていたようで、試験にも資料から抜粋されていました。

通訳案内士の実務の科目は、基本的に「観光庁の研修テキスト」を流し読みしていき、過去問と照らし合わせて勉強するのが効率のよい方法です。
ちなみに、わたしは1次試験2週間前にテキストを読み始め、自己採点42点でした

「通訳案内士の実務」勉強方法

・過去問をチェック

・観光庁の研修テキストを読みこむ

 

 それでも不安なら参考書を使う
テキストだけで流し読みすれば合格点を取れると言っても、心配な方は多いはずです。そこで、時間に余裕がある場合、参考書もつかってみっちり勉強するのもよいかもしれません。ただし、目的は全ての科目で合格基準点を取ることで、通訳案内士の実務で50点満点を取るわけではありません。

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歴史の試験対策で取り組んでいること

2019年の通訳案内士の試験で「日本地理・一般常識・通訳案内士の実務」に合格しました。これで、次回の試験は3つが免除されます。しかし、「日本歴史」に合格しなかったため、引き続き勉強を続けなければなりません。

そこで、2019年の試験を踏まえて、わたしが取り組んでいる勉強方法をご紹介します。不合格の身ではありますが、受験経験者の勉強方法として参考にしてみてください。

 

 流れを把握する

日本歴史で得点するためには、歴史の流れを把握していくことが必要だと感じました。まずは、過去問から確認していきます。

過去問チェック

例題・「忍者のふるさと」で知られる伊賀国での出来事を順に並べなさい

選択肢・A「1644年に松尾芭蕉が生まれる」 、 B「藤堂高虎が伊賀上野城を拡張修復する」 、 C「徳川家康が伊賀を抜けて三河に戻る」  、  D「織田信長が武力で伊賀を制圧する」

上記の問題のように、「日本歴史は歴史に関する事柄の流れ」を問われる問題が多いです。つまり、「人物や地名・場所」などを暗記しているだけでは、正答できません。正確に歴史の流れを学び、そのなかで人物や単語を身に着けるのが日本歴史の攻略方法です。

 

 観光に関する歴史が出題される
わたしは、大学受験で日本史を勉強していなったため、どのような問題が出題されるか詳しくありませんが、例題のように「忍者のふるさと」というテーマで出題されることは少ないのではないでしょうか

そこで、どのようなジャンルの問題が出題されるか、2019年の試験から「問題分を抜粋」しました。

過去問チェック

「京都に関する以下の問題に答えなさい」

問1・「平安京に関する正しい出来事を選びなさい」

問2・「清水寺に関する正しい出来事を選びなさい」

問3・「東福寺に関する正しい出来事を選びなさい」

上記の問題文のように通訳案内士の日本歴史の問題は、「ある場所の歴史や出来事」が出題されます。

ここで、通訳案内士のガイドラインを振り返ってみます。

現代の日本の産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界との関わりを含む。)のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識を問うものとする。

この文章からもわかるように、「外国人が興味のある日本の観光地の情報」が出題されるということです。つまり、外国人に人気のある観光地にフォーカスを当てて勉強するのが、合格への最短ルートということになります。

 

 外国人に人気のある観光地を調べる
外国に旅行する際、事前に「地名+観光情報」などのようなキーワードで検索をする方が多いのではないでしょうか。外国人も同じように日本旅行をする際に、インターネットで観光情報を調べています。
歴史の流れを勉強しながら、訪日外国人に人気の観光地にフォーカスを置いて勉強するようにしましょう。

 

 現在使っている参考書
前年度の試験を反省して、徹底的に歴史の流れを学ぶようにしています。そこでわたしが使用している参考書は「オールカラーでわかりやすい! 日本史」です。

この参考書を使えば、時代の流れごとにトピックがあり「人物・地名・出来事」を簡潔に理解できます。通訳案内士の日本歴史は、大学受験のようにハードに読み込む必要もなく、まずは正確な時代の流れをつかむことが重要です。

 

観光歴史対策として使用しているのが、「地図で訪ねる歴史の舞台 日本」です。歴史の流れをつかんだ後に、読み込むことで詳しい出来事や歴史人物についての情報をまとめられます。小京都や世界遺産になった史跡なども掲載されており、通訳案内士の市日本歴史に最適なのではないでしょうか。

観光歴史対策として2冊目に使用しているのが、「旅地図日本 旅ネタ満載!ビジュアルマップ」です。正直、時間のない方はここまでやる必要はありません。ただし、わたしのような日本の観光情報をあまり知らない人間にとっては、試験で得点を稼ぐプラスの教材です。

 

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【通訳案内士】補助問題集

最後に通訳案内士試験の問題集をまとめます。基本的に過去問を演習として行うが先ですが、時間が余ってしまった方は以下の演習書に取り組んでみてください。

 

日本史B一問一答【完全版】2nd edition

日本歴史の演習としておすすめです。日本史の流れや出来事を網羅しているので、インプットした情報を正確にアウトプットできます。大学受験用のため、多少レベルも高くオーバーワーク気味ですが繰り返し行うことで通訳案内士でも得点に結びつく参考書です。

 

ユーキャンの全国通訳案内士<地理・歴史・一般常識・実務> 速習テキスト&予想模試

外国語以外の科目の演習書です。通訳案内士の過去問に近い問題が掲載されており、試験問題に慣れたい方におすすめします。それぞれの科目のまとめ要素も載っており、試験前の追い込みにも便利です。

 

【まとめ】「通訳案内士1次試験」に一発合格するための勉強方法

通訳案内士の試験問題は、マニアックな問題が多く適切な対策が求められます。やみくもに参考書を使って勉強しても得点に結びつきません。

まずは、しっかりと問題傾向を掴み、正しい勉強方法を身に付けていくことが1次試験を突破するためのメソッドです。通訳案内士の試験を受けたいけれど勉強方法がいまいちわからないという方は、参考にしてみてください。

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