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「香港デモ」香港で過ごした年末年末(2019年12月29日~1月1日)② 【破壊された街】

「香港デモ」香港で過ごした年末年末の様子を紹介(2019年12月29日~2020年1月1日)② 【破壊された香港の街】

「香港デモ」香港で過ごした年末年末(2019年12月29日~1月1日)① 【デモの理由は?】は、香港でデモが発生した原因をご紹介しました。原因については、他にも深い話がありますが、簡潔に書かせて頂きました。

「香港デモ」香港で過ごした年末年末(2019年12月29日~1月1日)② 【破壊された街】では、香港を訪れた2019年12月29日から1月1日夜の様子までを紹介します。破壊されてしまった香港の街の様子をご覧ください。

破壊された香港の街の様子

2019年12月29日、小雨が降る中で香港に到着しました。当日は、香港に直接入るつもりでしたが、航空券の価格によって、マカオを経由して香港に向かいました。

香港とマカオ・中国珠海市を繋ぐ高速バスが開通されたことで、行き来が便利になっています。また、香港・マカオ・広東省一帯を経済地区とする「粤港澳大湾区」の広さを感じ取ることができるので、バスで香港入りもおすすめです。

破壊された香港の街の様子

 

 人の気配が少ない香港の入り口
そんなこんなで、マカオから香港に移動しました。香港空港近くに建てられた香港口岸(香港イミグレーション)で、香港に入国します。

その後、併設されたバスターミナルからA22のバスに乗りました。A22は九龍方面に向かうバスです。なお、巨大バスターミナルは、中国からの客を想定して作られていますが、12月29日はガラガラでした。香港情勢を気にして、中国からの旅客が低迷しているのでしょうか?

人の気配が少ない香港の入り口

 

デモ隊が行ったとされる破壊の跡

A22のバスは、道路が空いていたこともあり、通常よりも早く九龍地区に到着しました。まずは、ホテルでチェックインを行います。その後、最小限の荷物を持って世界で話題となっている香港の街に出ました。

恐怖というよりも好奇心が強かったです。九龍地区のメインストリートである「彌敦道(ネイザンロード)」を佐敦(ジョーダン)駅から旺角(モンコック)方面に北上することにしました。

 

 布で駅名が覆われた佐敦
佐敦を出発してすぐに目に入ったのが、駅名が布で覆われている佐敦駅です。おそらく、駅名の部分がスプレーで黒く塗られてしまい、やむを得なく布をかぶせたのかと思います。これが、暴動が起きた香港の街かと思い、衝撃を感じました。

布で駅名が覆われた佐敦

 

中国系の商店が破壊の標的

彌敦道を進み、破壊行為を受けた建物が目に入ってきました。破壊行為を受けている多くが、中国系の商店です。中国を代表する「中国銀行」や「中国工商銀行」、「中国建設銀行」も大きな被害を受けていました。さらに、2019年12月に日本上陸を果たした、スマホメーカー「小米(シャオミ)」も破壊行為を受け、さらにスプレーで落書きがされていました。

中国系の商店が破壊の標的

 

公共物も破壊の対象

香港では若者を中心として中国大陸への怒りが強いです。そのため、中国企業が破壊の対象とされました。しかし、驚いたのは公共物への破壊です。

信号機は破壊され、破片が道に散乱していました。また、道路は塗装面(レンガ)が剥がされ、コンクリートで補強した跡があります。ほかにも、駅や公共施設への破壊行為を多く見ました

公共物も破壊の対象

 

 破壊された地下鉄の駅
地上の様子を見たあと、別の地区へ移動をするために地下鉄の駅に行きました。オクトパスというICカードの残高が0円だったため、券売機を探していました。駅の中をウロウロしている、目に入ったのが灰色のカバーで覆われた券売機です。1つではなく、複数の券売機が、使用不可の状態でした。

おそらく、デモ隊に破壊されたものと思われます。また、券売機だけでなく、改札機も破壊されていました。

破壊された地下鉄の駅

 

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衝突の舞台となった香港理工大学

香港訪問2日目の12月30日は、学生デモ隊と警察が争った香港理工大学の近くに宿を移しました。チェックインを行い荷物を置いて、早速大学の様子を見に行きます。

余談ですが、滞在していたホテルに客が全然いませんでした。香港ではデモの影響で観光客が激減しているため、通常の半額以下でホテルに泊まれます

 

 巨大な香港理工大学
ホテルから香港理工大学までは歩いて行ける距離でした。10分ほど歩くと、香港の都会の中に立つ赤茶色の大きな建物が見えてきます。2019年11月に学生デモ隊と警察が激しく衝突をした香港理工大学です。

 巨大な香港理工大学

 

黄色の柵でガードされた大学

柯士甸道(オースティンロード)から紅磡駅に向かう間に、巨大な香港理工大学が見えてきました。しかし、大学の周囲には黄色の防護柵が設置され、外部からの侵入を防いでいるようです。

黄色の柵でガードされた大学

 

 屈強な黒人たちがウェルカム

私は紅磡駅に向かうフリをして、香港理工大学の周囲を散歩しました。大学の入り口があり、厳重なセキュリティチェックがされていました。

入り口では、香港では見たことのないような屈強な黒人が、番人のように立ち、蟻一匹入らせないようなほどのセキュリティをしていたのが印象的です

屈強な黒人たちがウェルカム

 

入り口だけでなく大学構内のいたるところにいました。大学構内には、数メートルごとにパイプ椅子が並べられており、常に外へ視線を向けていました。これでは、デモ隊も大学に入るのは無理だろうと思えるくらいの異常さです。

屈強な黒人たちがウェルカム

 

激しく破壊を受けた香港理工大学

香港理工大学で衝突が起きたのは、209年11月17日です。学生たちが大学構内に立てここもりました。立てこもった人数は数100人ほどと言われており、火炎瓶など重火器が使用されたそうです。

香港理工大学の衝突では、東京農業大学の学生が逮捕されています。

激しく破壊を受けた香港理工大学

 

 焼けたシンボル
紅磡駅前の交差点には、香港理工大学のメインの建物が存在します。警察との衝突が発生した場所です。建物の上部は火を使った攻撃が行われていたため、焼け焦げた跡が残っていました。大学というよりは、戦場で空爆を受けた建物のような状態でした。

 焼けたシンボル

 

いたるところに黒く焦げた跡があり、衝突の激しさが分かります。全体を映した写真でも不気味さが伝わってきますね。

 焼けたシンボル

 

 大学に入る修復作業員
私が香港理工大学を訪れた12月30日は学生の姿や大学職員の姿を見ませんでした。たまに、人が入っていきますが、ほとんどが修復のための作業員です。このように、破壊された公共物は作業員によって修復されています

大学に入る修復作業員

 

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大学だけでなく路上でも激しい衝突が続いている

私が香港に到着した12月29日の前であるクリスマスにも、デモ隊と警察の大きな衝突が発生したようです。12月24日には、デモ隊の一部が火炎瓶を投げて警察を攻撃、警察は催眠ガスを使って対応しました

明くる日12月25日は、香港各地のショッピングセンターに数百人のデモ隊が押し入り、警察と激しい衝突がおきました。ショッピングセンターには、デモ隊とは関係のない一般客もおり、そのような状況で衝突が起きています。

次回の第3回は、「香港デモ」香港で過ごした年末年末(2019年12月29日~1月1日)③【平和デモと衝突】です。

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